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一瞬を切り取った 一枚の写真が わたしを物語る
「写真で表現する楽しさ、奥深さ」 「表現することとは?」を
自ら写真することによって探ってゆきたい。
表現することが生きる力になると思うから。
ベストセレクションの時期
5月からスタートした写真ワークショップもいよいよ終盤です。
1月、2月はベストセレクションの時期。これまで選んできた写真を1冊のポートフォリオにまとめる作業になります。

あるときテレビで人前でスピーチをすること、自分の言いたいことを相手に伝えるということは料理と似ているという話をしていました。
自分の冷蔵庫(頭の中)に何が入っているのか確認して、どんな手順で何を出していくのか。自分で食べるのではなくて誰かに食べて(聞いてもらう)ためにどんなところに気をつけたらいいのか・・・。という話を聞いて、ポートフォリオを作る作業も似ているなぁと感じました。表現するというのは第3者に渡すということでもあり、なるほど料理になぞらえると実感しやすい。

始めにどの写真を持ってくるか、全体の流れはどうか、最後に余韻を残して印象つける写真はどれか。伝えたいものが相手によりわかりやすく伝わる順番はどうか、量はちょうどいいか、繰り返し過ぎて胸焼けしていないか。

バラバラっと並んでいた写真が、似たような写真を削ぎ落とし、あるべき場所に収まり、全体のまとまりと流れを持って整然と並ぶと、味わいが増しぐっとこちらに迫って見えてよりその人らしさが見えてきます。
毎年同じように感じますがここはワークショップの醍醐味でもあります。

3月10日はポートフォリオ発表会。こちらは一般の方、興味のある方はどなたも参加可能です。
どんなポートフォリオが並ぶか、是非みなさん見にいらしてください。
by hikari_tabaneru | 2014-02-12 01:35 | ・ワークショップレポート
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松本路子
プロフィール

写真家。人物ドキュメント、海外レポートなどで仕事を 始め、訪れた国は60数カ国にわたる。1980年代からは、 人物やアーティスト・ポートレイトを中心に作品を発表。 主な写真集に『肖像 ニューヨークの女たち』、『ニキ・ ド・サンファール』、『Portraits 女性アーティストの肖像』、 『DANCERS エロスの肖像』など。個展多数のほか、国の 内外の美術館に作品が収蔵されている。 フォト&エッセイ集に『晴れたらバラ日和』、『魂の布 モンスーンアジア12人の女性作家たち』『ヨーロッパ  バラの名前をめぐる旅』がある。
プロデュース
岩波久美子
数年間「光を束ねる」を参加者として経験し、 表現手段としての写真の面白さに魅了される。 現在はワークショップの事務局として企画を プロデュースする役目のほか、自らの作品制作も続行中。
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