一瞬を切り取った 一枚の写真が わたしを物語る
「写真で表現する楽しさ、奥深さ」 「表現することとは?」を
自ら写真することによって探ってゆきたい。
表現することが生きる力になると思うから。
一枚のプリントができるまで(8月6日レクチャーより)
プリントについてのレクチャーといっても技術的なノウハウの話ではなく、作家としてどうプリントするかという話は今までにあまり語られていないように思います。今回は松本路子さんの通常見ることのない密着焼き(コンタクトシート)や、納得の一枚へたどり着くまでの世に出ないプリントを実際に見ながらお話をうかがうという大変貴重な機会となりました。

f0085757_21203458.jpg
『コンタクトシートを自分でよく見て、どういう思いで撮ったか流れをたどる。試行錯誤した状況を検証することが大事。』

ネガを並べて等倍でプリントした密着焼き(コンタクトシート、ベタ焼と言ったりもする)。松本路子さんの密着焼きを手にするとそこには世に出ていない場面があり、時間の流れ、光が臨場感を伝えドキドキします。プリントするものに丸印があり、なぜそれを選んだのか、選ばなかったのか作家の判断が一瞬感じられます。その丸で囲まれた小さな写真が大きくプリントされ、最終的に写真家が世に出すことを認めたプリント、いわゆるオリジナルプリントになると明らかに深く魅力的な凛とした一枚の作品へと姿を変えます。
そこへたどり着くまでの、何枚も試されたプリントを拝見することで言葉を超えて学ぶものがありました。

同じネガから、人をテーマにした時と、場所をテーマにした別の展覧会では伝えたいところが違ったものになるのでプリントの仕方を変えたと言う話は、表現の繊細さを伝える興味深い話です。

f0085757_2121779.jpg


f0085757_21214033.jpg


良いプリントとは? 
綺麗な美しいプリントが良いプリントなのか?プリントそのものより、何がうつっているかが重要なのか?プリントにおける考え方もいろいろですが、…
『内容はもちろん大事だけれどそれをどう見せるかも重要。自分の表現に合ったプリントを考えてみて。』

印画紙もメーカーによって色味が若干変わるので、目的や表現によって印画紙を選ぶということが必要です。また、自分で焼かない場合のオーダーの仕方は濃度とコントラストについて明確な指示をすることなど、具体的な話もありました。
これについては恥ずかしい失敗を思い出します。初めてオーダーする際、どういう気持ちで撮ったか説明し、濃度とコントラストの指示を怠り、失笑されたことがありました。意思を伝えるには抽象的では伝わりません。

今回のレクチャーでフィルムに写された映像が一枚の写真作品になるには自分のテーマ、核、伝えたい思いとともに、こうしたらこうなるという技術と経験がリンクしあって生まれるものだと改めて知りました。
まだまだレクチャーでは「知った」段階ですが、実際体験してみるとそれが「なるほど! と分かる」体験になるはずです。レクチャー中に『知ると分かるでは違うのよ』という言葉も印象的でした。写真ワークショップ〈光を束ねる〉では暗室実習企画していますので、ぜひ次はなるほどと言う体験をしてみてください。 

暗室実習参加ご希望の方はメールにて岩波までお知らせください。
[PR]
# by hikari_tabaneru | 2006-08-19 22:07 | ・オプショナル企画
8月オプショナル企画   一枚のプリントができるまで
暗室作業における表現も多種多様です。
今回はモノクロプリントにおける、作家としてこだわるポイント、作品としての1枚ができるまでをオリジナルプリントを見ながら、松本路子さんに語っていただきます。

これから暗室を始めたい人、すでに自分で暗室作業をやっている人、プリンターに焼いてもらっている人、それぞれの人により良いプリントを知るよい機会です。また、作品を鑑賞する際の見所が増えるレクチャーとなるはずです。ぜひ、ご参加ください。
*写真ワークショップ〈光を束ねる〉に参加されていない方の参加も可能です。

8月6日に行われる「一枚のプリントができるまで」のレクチャー会場はハート&カラーになりました。 お間違えのないようご来場ください。

日時:8月6日(日) 午後2時~4時(1時半会場)
場所:ハート&カラー
〒107-0062 東京都港区南青山3-5-1 南青山O&Kビル4F 
Tel 03-5474-7810 Fax03-5474-2860
http://www.heart-color.com/images/map_aoyama2big.jpg

参加費:2000円(当日受付にて)

不明な点、または当日のお問い合わせなどありましたら
岩波の携帯までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

携帯番号:080-5545-2307

写真ワークショップ〈光を束ねる〉担当:岩波
[PR]
# by hikari_tabaneru | 2006-07-29 19:18 | ・ワークショップレポート
たくさんのことを伝えたい時
その場面がとても素敵で、こんな場所だった、あれもあって・・・とたくさん事物を写した1枚と、シンプルに切り取られた1枚。意外とシンプルな方が見る人のイマジネーションをかきたて、結果として印象に残り、多くのものを伝える事が写真には多い。

セレクトするときは直感的に・・・でも方法の一つとしては弱いものからはずしていく、似たものからはずしていく、引き算の発想と、「これ!」という核になる1枚を見つけたらそれに足していく足し算の発想がある。


7月10日のワークショップよりからひろった言葉ですが、写真のセレクトだけでなく、色々な選択の場面で応用できそうですね。
[PR]
# by hikari_tabaneru | 2006-07-14 17:21 | ・ワークショップレポート
阿部晴子 写真展
松本路子さんのもう一つの写真ワークショップ「M's ワークショップ」に参加されている阿部晴子さんの写真展がコダックフォトサロンにて開催されます。8年前から写真の勉強を始め、現在は都内、近郊にあるお気に入りのカフェを被写体に作品を制作されています。以前作品を拝見させて頂いたのですが、アンティークな懐かしい阿部さんならではの独特の空間が魅力的で、個展としてどのようにまとめられたのかも楽しみです。皆さんもぜひ、足をお運びください。

阿部晴子 写真展
Cafe Sepia
2006.7.5(水)~11(火) 10:00~18:00 
最終日15:00まで。

コダック・フォトサロンhttp://wwwjp.kodak.com/JP/ja/professional/photoSalon/4p140000.shtml
中央区銀座6-4-1
東海堂銀座ビル3F 03-3572-4411
[PR]
# by hikari_tabaneru | 2006-07-03 19:27 | ・写真展
7月は10日です
もう、2006年も半分過ぎてしまいました。
すでにお伝えしておりますが、7月のワークショップは10日に変更になりました。お間違えのないようご確認お願いいたします。
また、10日のワークショップは引き続きセレクションをしていきます。前回セレクションできなかった方から優先して行っていきます。不明な点がありましたらお問い合わせください。よろしくお願いいたします。
[PR]
# by hikari_tabaneru | 2006-07-03 19:04 | ・ワークショップレポート
エドワード・レビンソンさん新作発表展
写真集刊行を記念したエドワード・レビンソンさんの新作発表展が下記の日程で開かれます。昨年のオプショナル企画「ピンホールカメラ・ワークショップ」では、レビンソンさんのアトリエを訪れ、写真の原点に触れるだけでなく、心と体に必要なものを再確認するような特別な時間を体験しました。きっと氏のピンホール写真からも特別な時空が感じられるはず、ぜひ、ギャラリーで確かめてみてください。

2006年6月19日(月)~7月8日(土)
午前11時~午後6時30分 日曜休廊
ごらくギャラリー
東京都中央区銀座8-6-9
tel:03-3571-3706
http://www.h6.dion.ne.jp/~goraku.g/index.html
[PR]
# by hikari_tabaneru | 2006-06-17 18:43 | ・写真展
最近「心」動いていますか?
セレクションが始まりました。初めての方は若干緊張気味でしたか? 2~3年目という方はピンホールカメラのワークショップでピンホールの魅力に開眼した方、新しいテーマを見つけて撮り始めた方など、それぞれが一歩自分の興味の方向へ動き始めているようでした。
何気なく選んでいることを検証してみると、形だけに目を奪われてシャッターを押したものが多かったり、カレンダーのような美しい写真のバランスを無意識になぞっていたりということも・・・。「表現する写真というものは、目よりも心を奪われてシャッターを押した一枚が相手にも伝わるのよ。」「本当に心を動かされたのは何だったのか? それが撮れたらいいのよ。場面を説明する必要はないのです。」とは松本路子さんの言葉。
たくさんの写真から気持ちの寄せられる写真を選んで並べられていくとよりその人らしさが際立って来るように見えました。
[PR]
# by hikari_tabaneru | 2006-06-08 18:51 | ・ワークショップレポート
フォトギャラリー・6月
f0085757_1840596.jpg

今期初参加です。
何気ない日常に潜む美しさをファインダーを通して見つけていきたいと思います。  大隈 美佳
[PR]
# by hikari_tabaneru | 2006-06-06 18:44 | ・フォトギャラリー
6月4日の予定
6月4日から、本格的にセレクションに入っていきます。自分の撮った写真の中から自分でこれは「いいな」「好きだな」と思うものをまずご自身でセレクションしてみてください。自分が選んだもの、落としたもの、大量の枚数でなければ落としたものもお持ちください。サービスサイズでかまいません。
当日は6時40分位には準備ができるようにいたしますので、もし、早めに来られそうな方はボードに写真を貼って、セレクションの準備をお願いいたします。

セレクション(選ぶ)という単純で無意識にしていることを違った視点から、また改めてしていくことで新たに見えてくるものがあり、これが意外とエキサイティングなんです。
[PR]
# by hikari_tabaneru | 2006-05-27 18:44 | ・ワークショップレポート
フォトギャラリー・5月 
f0085757_19315269.jpg
イメージが広がって、見てるだけでわくわくする写真を撮りたいと思います。  すずきゆりあ  


f0085757_1946088.jpg
"もくせいそう"
楽しんで、庭のハーブの花を撮っていきたいです。
奥村恵子

[PR]
# by hikari_tabaneru | 2006-05-18 20:02 | ・フォトギャラリー


松本路子
プロフィール

写真家。人物ドキュメント、海外レポートなどで仕事を 始め、訪れた国は60数カ国にわたる。1980年代からは、 人物やアーティスト・ポートレイトを中心に作品を発表。 主な写真集に『肖像 ニューヨークの女たち』、『ニキ・ ド・サンファール』、『Portraits 女性アーティストの肖像』、 『DANCERS エロスの肖像』など。個展多数のほか、国の 内外の美術館に作品が収蔵されている。 フォト&エッセイ集に『晴れたらバラ日和』、『魂の布 モンスーンアジア12人の女性作家たち』『ヨーロッパ  バラの名前をめぐる旅』がある。
プロデュース
岩波久美子
数年間「光を束ねる」を参加者として経験し、 表現手段としての写真の面白さに魅了される。 現在はワークショップの事務局として企画を プロデュースする役目のほか、自らの作品制作も続行中。
© 2006-2010 Hikari wo Tabaneru. All rights reserved.